@article{oai:kuis.repo.nii.ac.jp:00000083, author = {星, 宏人}, journal = {Scientific approaches to language}, month = {Mar}, note = {P(論文), Hale & Keyser 1993やChomsky 1995などにおいては、意味役割付与は付与子(theta-assigning head)の投射内でのみ構造的(configurational)な方法でなされることが提案されているが、Saito & Hoshi(1994/2000)では構造的な方法だけでなく、より柔軟な意味役割付与の可能性、つまり、意味役割付与子の統語的な移動先においても意味役割の付与がなされるとして、日本語の「VN-をする」構文などの現象を取り上げ、その妥当性を主張している。本講演では、こうしたSaito & Hoshiの分析をさらに発展させ、(i)英語では構造的な意味役割付与しか許されないが、日本語では上記のようなより柔軟な付与が許されないが、それは、日本語には機能範疇として十全な機能を持つT範疇が存在しない(Kuroda 1988, Fukui 1995等)ことにより、言語間の違いは、Tの可変値(parameter)の違いにより意味役割付与の方法が異なることと関わること、(ii)日本語のように意味役割付与に柔軟性がある場合は、意味役割付与子が他の要素に統語的または語彙的に付加する時にも意味役割付与が可能であること、(iii)その付与はは意味役割の階層(thematic hierarchy(Grimshaw 1990等))に従って階層の低い役割から順になされることを提案した。この提案は、述語の名詞化接辞「方」への編入、使役構文、「が-の」交替現象などの考察により、経験的に支持されることが示された。}, title = {Theta-marking and Functional Categories(第3回コロキアム)(2002年度KUIS-CLS言語学コロキアム報告)}, volume = {2}, year = {2003} }