@article{oai:kuis.repo.nii.ac.jp:00000103, author = {斎藤, 武生}, journal = {Scientific approaches to language}, month = {Mar}, note = {P(論文), ここでいう「言語文化」とは言語表現の意である。このことを確認した上で、本稿では、言語表現に映し出される文化の問題に取り組んでいるNSM理論に注目した。この理論を取り上げることは、オーストラリアで活躍する言語学者Wierzbickaのほぼ30年の研究歴を追うことにもなるが、言語文化研究とのかかわりは近年特に強くなりつつあるようにみえる。もともと言語形式の意味論を主たる関心事とするNSM理論は、自然言語の意味を自然言語で語ろうとするときに陥りかねない循環論をいかにして避けるかに焦点を当て、生得的かつ普遍的な意味の基本要素の確定に長い時間をかけてきた。本稿では、そうした過程で派生的に生じたとされる近年のカルチュラル・スクリプト理論に特に注目した。それとはまた少し違った形で、言語の文化論がNSM理論の延長線上で展開されていることにも注目した。その例として、Travis(1998)の「思いやり」をキーワードとする日本文化論を取り上げたが、その研究は単なる「文化論」ではなく、むしろ経験科学としての「言語文化研究」の一つのあり方を示したものとする評価を本稿では与えた。最後に、NSM意味理論が抱えるいくつかの問題点を指摘した。}, pages = {187--204}, title = {言語文化研究の方法と課題(2)}, volume = {3}, year = {2004} }